フレスコ画

2019年11月29日

ギリシア神話のオデュッセイアをテーマにした三枚のオリジナルのフレスコ画を研究室に飾りました。シモセラ研究室と作家のジョセップ・ミングエイ・カルデニエス先生(Josep Minguell Cardenyes)のコラボレーションです。

オデュッセウスの帰りを待っているペネロペ。150/300センチ。剥がれたフレスコ。ストラッポ。
オデュッセウスの帰りを待っているペネロペ。150/300センチ。剥がれたフレスコ。ストラッポ。
サイレンたちの誘惑に抵抗している帆柱に縛られたオデュッセウス。50/220センチ。剥がれたフレスコ。ストラッポ。
サイレンたちの誘惑に抵抗している帆柱に縛られたオデュッセウス。50/220センチ。剥がれたフレスコ。ストラッポ。
船で不利な海に進んでいるオデュッセウス。150/110センチ。剥がれたフレスコ。ストラッポ。
船で不利な海に進んでいるオデュッセウス。150/110センチ。剥がれたフレスコ。ストラッポ。

オデュッセイア

オデュッセイア(ウィキペディア)は詩人ホメーロスの古代ギリシアの長編叙事詩の一つです。トライア戦争後に故郷イタケーに帰ろうとしているオデュッセウスの物語です。神々に邪魔されて、英語ではオデュッセイア(英語:Odyssey)が「運命によって支配された長い旅か冒険」という意味になりました。

フレスコ画

フレスコ画(ウィキペディア)が作られたばかりの壁に描く絵画技法のひとつです。もとも有名な例はミケランジェロ先生の「アダムの創造」です。フレスコはイタリア語で新鮮を意味し、新しく作られた壁にかかれているという事を示しています。したがって、研究室の壁に飾れているフレスコ画はヨーロッパから持ってきた壁になります。

ストラッポ

フレスコ画は壁でしたら、どのようにヨーロッパから日本へ壁を持ってきますか?本当にとても重い壁の運送を支払わなければなりますか?単刀直入にいうと、ノーです。ストラッポ(イタリア語:Strappo)の古代技術で、フレスコ画に描かれた壁の表面の数ミリを剥ぎ取ることが可能です。剥がれた壁の数ミリをプラスチック等で作られた軽量のサポートに取り付けることで、簡単に運ぶことができます。ストラッポは基本的にフレスコ画の修復等のために使用されている手法で、使われているまだ生存している作家が少ないです。

メイキングオブ

フレスコ画の絵画技法及びストラッポの剥ぎ取る技法があまり知られていないため、作家がフレスコ画の作成及び剥ぎ取るところの動画を用意してくれました。

ストラッポふを含むフレスコ画の作成。

作家

ジョセップ・ミングエイ・カルデニエス。ターレガ(1959)。

フレスコ画を専門としている美術博士及び壁画家です。フレスコ画に集中しつつ、芸術的想像及び研究の活動を同時にして来ました。フレスコ画についてPintura mural al fresco, estrategias de los pinturasの本(Universitat de Lleida出版社、2014)を出版しました。`